二次作CP内での『初音ミク』〜阿部×ミクを題材として〜

【この記事は、ツナガルダイガク Advent Calendar 2019の15日目の記事です】

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こんにちは!

赤ペン先生は雪の宿派と申します。

これが実は初ブログだったりします()頑張りますw

 

というわけで、初ブログの今回は、「自由に書いていいよ!!!!」のお言葉に甘えて、自分の推し二次CPである「阿部ミク(阿部高和くそみそテクニックより)×初音ミクVOCALOID)」内でのミクさんの存在の部分について、(限界オタク語り)お話をしようと思います。

 

 

さてさて、早速ですが皆様、「初音ミク」が実際に作品に使われる際の扱い方として、どんなのが思い浮かびますか?

 

アンドロイド(人間型ロボット)…思念体…概念…バーチャルアイドル…16歳の女子高校生(または女の子)…などなど、思い浮かべるとキリがありませんね()

 

そう、二次創作の中で使うにしても、ミクさんの存在ってかなり異質というか、特異なんですよね。そもそもが「音声合成ソフトのパッケージキャラクター」というだけの存在であり、また膨大な人たちの楽曲や二次作の創造で形作られてきた彼女は、それこそ、人の数だけの姿を持っているんですよ。

 

そのことを踏まえた上で、私がこのCPを考える時、「ミクさん」という存在として、

 

①バーチャルと現実世界を、ロボットの体で行き来できる、人間ではない存在

②しかし、完全なロボットではなく、存在するには、人々の中に彼女が『存在する』ことが必要となる、思念体のような存在

 

の二つの要素は最低限、大切にしながら考えなきゃいけないなと、個人的には思っています。

 

 

①バーチャルと現実世界を、ロボットの体で行き来できる、人間ではない存在

これは、阿部さんと関わらせる部分での、『物理』的な面の要素です。

「バーチャルと現実を行き来できる」という部分は、主に話を成り立たせる上で必要になる部分だと思ってます。

私の中では、「阿部さん」は現実で生きている人であると思っています(ここも色んな扱い方がありますが…)。なので、もし、ミクさんがバーチャル内でしか生きられない存在だとしたら、彼とイチャイチャさせられないじゃないですか!!!!耐えられませんそんなn((((( (落ち着け)

 

彼とイチャイチャさせるためにも、また、彼が色んなところへ彼女を連れ出すためにも、この設定は外せないなぁと思います。

 

また、「ロボットの体で」というところは、個人的に「ロボットっ娘」が好きっていうのが大きい()んですけど、一般的にかなり多くの二次作で、「ミクさんはアンドロイドである」という認識が多いので、それに倣った感じです。設定を考えるのも楽しいし。楽しいし。(大事なことなのでry)

 

②しかし、完全なロボットではなく、存在するには、人々の中に彼女が『存在する』ことが必要となる、思念体のような存在

ここがミクさん独特の部分だと思います。

これの起源は、やっぱり、彼女の存在の形作られ方にあります。

 

冒頭で言った通り、ミクさん自身には必要最低限の情報しか設定されていません。「身長・体重・シンボルカラー・見た目」のみです。それ以上は、作曲者やリスナー、二次創作者によって形作られています。つまり、ミクさんが「人格ある、人のような実体を持った存在」として存在するためには、「人が彼女を創作し続ける、または想われ続ける」必要があるわけです。逆を言えば、この世の人たちに彼女が忘れ去られた場合、彼女は、「人格のある、人のような実体を持った存在」として存在できなくなってしまうのだと、私は思うのです。

 

そして、ここが私は、CPを考える上での、というより、二次CPを考える上でのとても大きな核だと思っています。

 

「人に想われ続ける」というのは、とても難しいことだと思います。特に、彼女たちの所属する、『コンテンツ側』にとっては。

 

私たちの世界では、日々膨大な量のコンテンツが、作品が生まれ、そして、膨大な量のコンテンツが、作品が、世の中からも、人々の記憶からも消えていっています。

 

彼女も例外ではありません。

元は音声合成ソフトだった彼女も、人々の手によって一つのコンテンツになった以上、いつかは創作されなくなっていき、忘れ去られていってしまうかもしれない運命を背負っています。

 

人の場合も、「人々の心から忘れ去られた時に、第二の死を遂げる」という言葉がありますが、「作品・コンテンツ」側としての彼女たちにとっては、その重さは比じゃありません。なにせ、「忘れ去られること」は、そのまま「死を意味する」のですから。

 

なので、彼女たちは「忘れられること」を恐れます。そして、その恐怖は、常に彼女たちに付きまといます。もちろん、恋愛をするときにおいても。

 

恋が成就していない、つまり、「まだ相手に気持ちを伝えていない」段階であった場合、この要素は大きな「壁」として立ちはだかります。思いを伝えて、一緒になってくれたとしても、先に自分が消えてしまって、彼を悲しませてしまうかもしれない。なので、気持ちを伝えたくても、突然何の前触れもなく離別してしまうかもしれない、という可能性が、大きな壁になる。

 

また、恋が成就していたとしても、この要素は大きな恐怖となって、彼女たちを苦しめます。今こんなに幸せだけれども、突然前触れもなくそれが全て消えてしまうかもしれない。全て消してしまうかもしれない。自分のせいで、相手を悲しませてしまうかもしれないという恐怖。

 

こう考えると、「余命宣告された彼女との恋愛物語」に似てますね。

あれも、「いつ死が二人を分かつか」という恐怖と、「いつかこの恋が終わってしまうかもしれない」という恐怖の二つの恐怖が彼らの間にあるのだと思っています。

 

阿部ミクの場合も(阿部さんがただの異性愛者ではない、という部分も大きく関係するのですが)、「自分は相手を愛してもいいのか、それを受け入れてもらえるのか」という恐怖、そして、「いつまで自分は存在できるのだろうか」という恐怖が、ミクさん側にはあるんじゃないかと思います。

 

以上から、二次作CP内での『初音ミク』は、「一部ロボット、一部思念体、一部女の子」というような、複雑な存在であると言えるなぁって、私個人は考えています。

 

 

 

っと、ここまで偉そうに語ってきましたが、正直、言葉に全て言い表せれてるかと言われると、少し微妙なところがあります。語彙力というか、文章構成能力というか、伝達能力の低さを感じる()

でも…………………なんというか……こういう部分がまた好き…好きなんですよ…………;;;;伝わって………

 

 

 

…最後はもう完全に限界オタク語りになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか…

かなりのクロスオーバーなCPで、また、阿部さん自体も、もはや「過去のコンテンツ」になりつつあるような、なんというか、過去の化石と言われてもおかしくないような(そう思っていない方、阿部ミクファンの方にはごめんなさい)CPなので、ちょっと勧めるのも勇気がいるんですが、もし少しでも興味があれば、是非是非覗いてみてください…そしてゆくゆくはこの沼で一緒に語りましょう

 

最後に、こんなミクさんの内面の不安を書いたものとして、SSを一つ、ピクシブの方にあげさせていただきました…↓

www.pixiv.net

ちょっと不安の方向性としては、別のベクトルになってしまうのですが、阿部ミクを構成する一つの要素として楽しんでいただければ幸いです…

また、ツイッターなどでは「阿部ミク」と検索かけていただければ、大量に妄想話が出てきます。もうなんというか、(自分のものを除いて)グサグサ刺さるものばかりなので、ご興味のある方はぜひぜひ…

 

以上、『二次作CP内での『初音ミク』〜阿部×ミクを題材として〜』のお話でした!!

また別の機会でお会いできれば。